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『初心者向け』街乗り前提!MTBとクロスバイクを比較検討。

2021年12月21日


こんにちは!Q太郎です。

通勤などで利用することを目的にスポーツ系の自転車を購入しようと考えた時に真っ先に思い浮かぶのが「クロスバイク」だという人は多いでしょう。でもMTB(マウンテンバイク)もいいなと思っている人も少なくないのではないでしょうか。そんな比較されやすいクロスバイクとマウンテンバイクの違いを特徴を紹介しながらご説明していきたいと思います。

Q太郎
この記事はこんな人に向けて書いています。

  • クロスバイクとMTBの違いを知りたい人
  • 街乗りにMTBを使ってみたいなと思っている人


では、どうぞ!

クロスバイクとMTBの違い

クロスバイクとMTBの違いを理解するにはその成り立ちを知るのが最も理解につながるでしょう。

MTBの成り立ち

MTB(マウンテンバイク)は70年代のアメリカ西海岸の郊外でオフロードを普通の自転車を改造して走り回っていたのが最初だと言われています。その後、専用の自転車として登場してきた姿は26インチのオフロードタイヤに丈夫なクロモリフレームを使用した姿になっていきました。少し余談ですが、このムーブメントにいち早く機材を提供したのがシマノでMTBのマーケットの世界的な拡大と共に成長したメーカーと言えるでしょう。
その後、MTBのステージが拡大していくに従って進化としてアルミフレームやカーボンフレームの採用やサスペンションの追加、そしてタイヤのインチアップなど数々の改良が施されて現在のようになっています。

クロスバイクの成り立ち

クロスバイクの成り立ちはもっと新しく90年代に登場します。MTBのマーケットが落ち着き始めた頃、新たな市場を求めたところロードバイクの速さ軽快さを兼ね備えつつ、MTBのような感覚で乗り回せることができる自転車、つまり「(ロードバイクの特徴とMTBの特徴を)クロスした自転車(バイク)」として登場しました。
具体的にはタイヤはロードバイク、ハンドルはMTBの手軽さバーハンドルを採用しています。その両方をドッキングするフレームは舗装路の走行を前提とするゆえにロードバイクのフレームに近いものになっています。ただコンポはMTBのものを主に使用しています。つまりロードバイクやMTBなどのようにニーズがあってそこに商品を投入したというより既存のパーツをうまく組み合わせて新しいジャンルを生み出した商品先行でできたとも言えます。
クロスバイクの特徴を一口で言うと「ロードバイクのような走りをマウンテンバイクのような手軽さで再現できる自転車」と言えるのではないかと思います。

Q太郎
MTBはアメリカの若者によって自然発生的に誕生したジャンル。クロスバイクはロードバイクとMTBを繋ぐメーカー主導で生み出されたジャンル。

表で見るクロスバイクとMTBの外見上の違い

ジャンル タイヤサイズ ギア サスペンション 価格
クロスバイク 700Cのロードバイクと同等のタイヤ(幅25 - 38mm) MTB用コンポ 登場初期は搭載モデルもあったが現在はほとんどない 2万〜10万円(中にはもっと高価なものも。)
マウンテンバイク(MTB) 26インチのブロックパターンのタイヤ(幅50mm~)などで近年は26インチではなくもっと大きなタイヤも使用するようになっています。 MTB用コンポ ほとんどの場合、フロントサスは搭載されていて中にはリアサスも。 5万〜30万円(競技用としてより高性能なモデルは100万円近辺のものも。)

タイヤの違い

MTBは上序の通り基本的にはオフロードを走ることを目的としてサスペンション(時には前後とも)を搭載していますし、タイヤもオフロードを走ることを前提とした大きなブロックパターンのMTB専用のタイヤが付いています。方やクロスバイクは舗装路を主なステージでロードバイクに準じていますからロードバイクと同じ700Cのタイヤを使用します。つまり街中のような舗装路ではクロスバイクの方がよりタイヤの性能を使い切れると言えるでしょう。
またMTBのブロックパターンのタイヤは土を掴むのには適していますが、舗装路ではその効果を発揮しにくいです。タイヤのパターンノイズもロードバイクタイヤに比べて大きく「コォー」という音が発生してしまいます。

サスペンションの有無

上記の表にもあるようにサスペンションの有無が大きな外見上の差になっていると言えるでしょう。MTBは何度も話している通りオフロード用であるがゆえにサスペンションが付いていることが多いです。近代ではMTBのステージはどんどん広がり「クロスカントリー」「ダートジャンプ「トライアル」「ダウンヒル」など競技の多様化に伴って各ステージごとにサスペンションの装着方法が変わったりしています。

価格帯の比較

クロスバイクの価格帯は2万円〜10万円くらいにほとんどが入ります。ママチャリからのステップアップを考えるのであれば、5万円付近の価格帯(もう少し経済的に余裕な人には、この価格帯より上7~10万円クラスがおすすめ)のものを選べばどのモデルでも十分スポーツ自転車としてふさわしい性能を有しているので不満に感じることはないと思います。(同価格帯で装備を検討するとジャイアントはどのモデルでも魅力的なものが多いですね。)中には10万円を超えるものもありますが、こういったモデルはロードバイクのパーツを使用していたりして、場合によってはいくつかのパーツを交換することでロードバイクに仕立ててしまうこともできてしまいます。
方やMTBでは上記にも記したようにMTB内でジャンルがさらに細分化されるので想像以上にモデルが多いのですが、街乗りで使用することを前提にすると5万〜30万円くらいになるのではと思います。スタートアップで購入するものであることを考えるとその中でも10万〜15万円程度のものが良いでしょう。自転車の精度や所有欲という意味でもこの辺りから急にグッとくるのではないかと思います。(あくまで個人の感想ですが・・・)
中にはオートバイのようなディスクブレーキを搭載しているものがありますが、上記の価格あたりからブレーキラインが油圧になってきます。油圧のものはそれ特有のメンテナンスが発生するのも確かですが、いわゆる自転車のブレーキという次元を超えた性能を有していて天候に左右されにくさは街乗りの際にもメリットがあると考えられます。

街乗りMTBで見落としがちな問題

街で乗る限り駐輪場に止めることも大いにあり得ます。そう言った時に「あ!」というのがタイヤ幅が大きくて止められないという場合です。私の街乗りMTBは2インチ幅の俗にいうう「ファットタイヤ」を使用しています。クラシックなクロモリMTBなのでこのフレームサイズに入る範囲内のファットタイヤはファットというには可愛らしい程度のもので、私の住んでいる京都市内にある駐輪場で止められないという事態に陥ったことはありませんが、近年のファットタイヤ自転車では止められないことも考えておく必要があるでしょう。
さらに特にMTBの邦画より顕著なのが、道路交通法に定められている装備がついたいないことがあるということです。基本的にスポーツで使用することを前提にした自転車であるがためにライトやベルなどは装備していないので別途購入するようにしてください。

街乗りを極めたクロスバイク

MTBは元々山で遊ぶことを前提にした自転車であるため街で必要な装備やアスファルトを走ることなどは元来得意ではないものです。ところが、バーハンドルで見晴らしがいいライディングポジションやロードバイクに比較してローギアードで発進がしやすいなど街乗りとしての魅力を持っているのも事実です。その中で上記のような街乗りとしての不足分をクロスバイクは補っていると考えるならば、街乗り自転車としては最強なのではないか?とも思えます。人と違う自転車に乗りたいなどがないのであればクロスバイク一択でブランドを探すことに力を注げばいい自転車を見つけることができると思います。

まとめ

いかがでしたか?それぞれのジャンルの成り立ちから始まりいろいろ考察してきました。街乗りに特化したクロスバイクは他のスポーツ系自転車の中でこれ以上ないほどに便利で速い自転車だと思います。その一方でMTBは街乗りに向けて装備のカスタマイズが少しばかり必要ではあるものの負けないくらいに便利な自転車ですし、クロスバイクよりも個性的です。将来的なカスタマイズの余地が残されているのもMTBの楽しさに数えられると思いますから、ご自分の中でどこに重きを置くかでよくよく検討して答えを出して欲しいなと思います。

  • この記事を書いた人

Q太郎

こんにちは。京都在住のQ太郎です。中学生の時にお下がりのロードバイクをフレームにまでバラバラにして全塗装したり新たにパーツを買い替えてお気に入りの一台に仕立てたのが最初のカスタムでした。その後MTBやミニベロなどあらゆる自転車を購入してはカスタムをして・・・を繰り返してきました。近年は学生時代に購入したクロモリMTBをカスタムして現在進行形で楽しんでいます。

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