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『初心者向け』空気入れを自転車購入予算に組み込むべき理由

2021年12月16日


こんにちは!Q太郎です。

初めてスポーツ自転車を買う!と決めたら空気入れ(エアポンプ)も予算に入れてください。自宅にあるから不要だよという人も空気入れと一口に言ってもいろんな種類がありますから一度この記事を読んでみて欲しいなと思います。快適な自転車ライフのためにぜひ初期予算に入れるようにしてください。

Q太郎
この記事はこんな人に向けて書いています。

  • 空気入れを購入したことのない人
  • 空気入れの予算額をどのくらいにするか決めていない人


それではどうぞ!

空気入れとは

まずはおさらいから。自転車のタイヤに空気を入れる装置のことですね。wikipediaによると「一般には人力で操作する手動式(あるいは足踏み式)の空気充填機」wikipediaと書いてあります。そう手動式が一般的ですよね、でも最近は電動式のものも普通に手に入る環境になってきていますので、選択肢も増えてきたと思います。
一般的に自転車に空気を入れるのははっきり言って面倒だと考える人が多いと思います。かく言う私もその一人です。常に街乗りMTBで適正空気圧を保つのは難しいです。しかしタイヤを適正空気圧に保つことは言うまでもなく安全に直結しますし、さらに細かいことを言うとハンドリングにも微妙な影響を与えてしまいます。クロスバイクなどで毎日乗るようであれば、月に1回程度はチェックをしたいですね。さらににロードバイクのような精度の高い自転車なら乗るたび毎回チェックをするようにしましょう。
では以下ではシーンや目的に合わせていろいろなタイプを紹介しますので、各シーンに合わせた空気入れを準備するようにしてください。

空気入れの口金の形に注意(形式)

まずは意外と知られていない口金の形(形式)について理解しておきましょう。自転車に使われる形式は以下の3つです。

  • 英式(イングリッシュ)/主な使用車両:ママチャリ
  • 仏式(フレンチ)/主な使用車両:ロードバイク
  • 米式(アメリカン)/主な使用車両:MTB

英式

もっとも馴染み深い口金がこのママチャリにも使われているこの英式タイプです。空気入れの方には洗濯バサミのような口金を持つことが外見上の特徴でしょう。片やタイヤチューブについているバルブの方はには虫ゴムと呼ばれるゴムチューブを差し込む形で空気を止めています。ゴムが止弁の役割をしているためか他のタイプよりも空気圧の調整が難しい上に高圧には適さないと言うのが難点といえば難点です。しかし扱いは他のタイプよりも簡単と言えるでしょう。

フレンチ

ロードバイクには間違いなく使用されているのがこの仏式(フレンチ)タイプです。個人的な印象ですが細くて英式よりもカッコイイですね。この見た目の細さはロードバイクのタイヤの細さにも好影響を与えています。また構造的に英式よりも高圧に耐えられる上に空気圧の微妙な調整がより簡単だと言われています。そのためロードレースで使用されるロードバイクを筆頭にしたスポーツタイプの自転車に多く採用されています。口金の方はこのバルブを包むように差し込みます。

米式

米式バルブは自動車やオートバイのタイヤに使用されているタイプと同じ構造になっています。つまりGSでも空気を入れてもらおうと思えば可能です。バルブ内部にバネが入っていて機械的に弁を閉じています。自動車に使われていることからもお分かりの通り、他のタイプよりも空気漏れが少ないです。ただし大きくてブルブの構造体の重さがもっとも重いのがこの米式のタイプです。このタイプを使用する自転車はMTBが多いです。

自宅用・携帯用など空気入れあれこれ

バルブの種類を理解したところで、次は使用場面について考えていきましょう。基本的に街で自転車に乗る時には携帯しないものですが、ロードバイクやMTBなどの郊外で乗ることがあるスポーツ自転車は必ず携帯用空気入れも携行しましょう。

自宅用

自宅用は一番ポピュラーな誰でも知っているいわゆる「空気入れ」の形をしている奴ですね。このタイプの価格の相場は大体2〜4千円(2020年ごろ)かなと思います。この金額のタイプであれば口金が3タイプ付け替えられるものもありますので困ることもないですし不満もないでしょう。ではこれ以上に高級なタイプは何が違うのか?ってことですが(あくまで個人的な感想ですが)、ポンピング回数が圧倒的に少なくなるのです。ストローク量は一般のものとさして違いがないのでピストンの直径がほんの少しだけ一般のものよりも大きく、さらに精度も高いのでグイグイ高圧に高められるところが、ロードバイクなどで使用する時に「差」となって現れていると感じます。
つまりクロスバイクなどで街乗りに徹するような自転車ライフなら相場帯のモデルをお勧めします。そして本格的にロードバイクをやるつもりであればさらに上の価格帯のものも視野に入れてみるのもいいかもしれません。

 

携帯用

携帯用の空気入れはスポーツバイク初心者は自宅用で満足してしまって見逃しがちの分野です。ロードバイクを筆頭にスポーツ自転車を始めると郊外でパンクした際に何の準備もしていないと現場から最寄りの自転車屋にはたどり着けないので自力で何とかするしかないのです。そうなると当然空気を入れる必要がありますから、携帯型の空気入れは必須になってくると言うわけです。近年、MTBやロードバイクではチューブが入っていないチューブレスタイヤにシーラントと言う液状のパンク防止剤を入れたタイプが主流になってきてそもそもパンクしない(減圧しない)ようになってきてはいるものの、クリンチャーやチューブラーと呼ばれるチューブ式のタイヤの人たちにとってはお守りのように必要なものであると言えるでしょう。
構造自体は自宅用と何ら変わりありません。ピストンをシリンダー内で前後させることで空気を注入します。ただ決定的に違うのはその短さです。この結果、相当な回数のポピングをすることになります。そこが敬遠されがちな部分でもあります。最後に口金はフレンチバルブに対応しています。

 

Co2ボンベ式

上記の携帯式のピストン空気入れのめんどくさい部分を取り除いたのがこの『CO2』タイプの空気入れです。このタイプは本当に一発で(一瞬で)タイヤに空気を充填できるので感動すら覚えます!手動式の空気入れを使っていた過去を持っている人にとってはこれまでがバカらしくなるほど呆気ないものです。構造としてはボンベと口金の組み合わせで構成されています。このボンベは自動車のエアバッグや航空機の救命胴衣などで瞬間に膨らむアレを使っていますので特別なものではなく簡単に手に入る代物です。我々であれば自転車屋に行けば大抵見つかりますし、アマゾンであればまとめ買いも簡単です。
ただ注意するべきなのは(あまりないですが)万一失敗するようなことがあったりするともう次がないなんてことがあることです。手動式であればポンピングの回数は本人次第ですが、回数制限があることを意識しておいたほうがいいでしょう。

電動空気入れ

モバイルバッテリーの進化も影響していると思いますが、小型の電動空気入れ(エアコンプレッサー)も最近は登場し始めています。バッテリーが続く限りCO2ボンベのような回数限定感もないですし、スマホのバッテリーとしても使えるモデルもあるなど便利な商品になりつつあります。ただまだ途上感があると言いますか、小型化が進んだとはいえまだまだ大きいし重いのでサイクルジャージを着るような人には(現段階では)全く向いていないと言わざるを得ません。もう少し様子見かなと言う感じです。自宅ガレージ用だと考えれば大変便利ですね。

Q太郎
結局のところ実際に本人が使ってみてどのタイプが便利と感じるかはわかりません。可能であれば一揃え経験してみるのが一番理想的です。

使ってたら通ぶれる、口金ヒラメ

少し番外編ですが、ヒラメと言う口金をご存知ですか?KUWAHARA製の空気入れの口金です。口金だけなので自身の空気入れに装着して使用します。重厚な金属製でロードバイクのディープリムなどのフレンチバルブでも精度高く掴みます。道具にこだわりがあると言う人には空気入れの分野でこれほどのものを他に知りません。自転車の世界でも相当ディープな部分ですから、使っていたらツウに見られることは間違い無いです。

まとめ

さて空気入れなんて何でもいいと思っていた方、どんな印象を持たれたでしょうか?ディープな世界はともかく、最初の一歩としては自分の自転車についているタイヤのバルブがどのタイプなのか?を確認することです。その上で口金のタイプを確認して購入しましょう。アダプターがついていればさほど困りませんが、できれうことなら専用の口金がついているほうが使いやすいかもしれませんね。

  • この記事を書いた人

Q太郎

こんにちは。京都在住のQ太郎です。中学生の時にお下がりのロードバイクをフレームにまでバラバラにして全塗装したり新たにパーツを買い替えてお気に入りの一台に仕立てたのが最初のカスタムでした。その後MTBやミニベロなどあらゆる自転車を購入してはカスタムをして・・・を繰り返してきました。近年は学生時代に購入したクロモリMTBをカスタムして現在進行形で楽しんでいます。

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