Vigore_クロモリロードバイク

Selle SMPとEASTON EA50でVigoreのポジションセッティング

2011年2月8日

サドルのセッティングは一度気になり出したら長い道のりを彷徨う様な深みに入ってしまうこともある大変な作業が続きますよね。今回は私が経験したサドルの購入とセッティングについてお話しいたします。

足の運びに影響するサドル

サドルの問題はもともとありました。最初についていてサドルとは相性が悪かったからです。これは致し方ないと思います。いわば「標準」サドルはコンフォート一辺倒だったので柔らかすぎると感じていたからです。そこから何度かサドルを購入していましたが、ぴったりと言える様な状態にはなず、悶々とした日々を送っていました。その中から一度、SelleSMPを購入してみました。しっかりとお尻を支える優れたサドルなのは座ってみてすぐにわかりました。

ただぴったりと吸い付く様に治るゆえに体勢がおかしいとうまく腕が正しい位置に来ずに無理なフォームになっているのがひしひしと分かります。これは困りました。購入後に自転車店でセッティングのアドバイスを受けてみるとSelleSMPのサドルはほんの少し前方を上げ気味にすると良いとのことで、その通り行ってみました。

しかしシートポスト側の角度調整がギアの様になっていて噛み合わせる方式のため理想の角度になってくれないことが判明しました。そこでより調整がなめらかに行えるシートポストとして、EASTON EA50の購入に踏み切ったのです。このシートポストは2本のボルトを前後方向に備えており、そのボルトで調整することができるのです。

自転車屋さんQbeiのお兄さんのアドバイスのおかげで、きっちりとSelleSMPのポジション出しができました。その後、あちこち走っていますが、未だにサドルに起因するトラブルはゼロ。あれだけ痛かった膝も走っている間は「そんなのあったけ?」という感じでして、セッティングの出ていないSelleSMPは故障の原因になりうるけれど、ちゃんとセッティングのでたSelleSMPはかなりいいです。

独特なサドル形状から坐骨の「座り」がよくなります。感覚的には垂直に座らされている感じです。従来のサドルでは坐骨が前傾してしまい、前立腺も圧迫するような状態でした。その結果として、サドル先端に座るようになっていました。ところが前序したように、SelleSMPの場合は垂直に座るので前立腺へのダメージはないし、センター部分の空洞がさらに安心感につながっています。

正しい位置に坐骨が座ったので、足の運びにも無駄な力が入らなくなりましたし上半身も腰が垂直になったことで、背中で上半身を支えることができる様になり、腕で上半身を支えていうる量が少なくなったことで、腕の負担が減り肩こりも解消するという良いことづくめの結果になりました。

seat

図にするとわかりやすいです、今の乗車姿勢はいいようで、100キロ程度では従来のような疲れはありません。肩や首筋にピリッとした痛みがあったりしたものです。これってやっぱり上の図のように腕が突っ張っていたために背中に痛みが起こっていたんです。自転車に乗るのにポジションなんて、神経質な話だと思っていましたが、ポジション出しの重要性をまざまざと実感している今日この頃です。

すっかり解消したポジションの悩み

上記の様にセッティングが完成し、テストライドとして60キロの距離を走ることにしました。セッティングといっても、教えてもらった通りの設定です。股下とサドル高の関係は測ってやってみました。
スマホを頼りに水平を確認。

アクリルをサドルに置いてみる

そして、前後方向をゼロに調整。言うまでもないですが、2ボルトを微妙に動かして調整。そして、試乗を繰り返してきました。
水平を確認してから

まぁ普通というか、特段の感動もないまま走っている感じです。おそらく、痛みが走ることはないと思われますが、ぴったりこの位置!って感じではない。これでは従来通り、前よりに座ってしまうという癖は解消されないですね。そして、1度手前を上げてみました。あんまり変わらない印象です。

そして2度。おっ!なんかピタっときますね。形がフィットしているような印象です。サドル先端が上がることでおしりの位置も正しい位置に導かれる感じ。足の運びもよくなった感じがします。その後も、もう1度、2度・・・と上げてみます。そして、自分にとって最適と感じた角度は3度ウイリーした状態がぴったりな印象でした。

3度上げた状態でサドルをセット

一応確認として、手前を下げる方も試してみました。個人的な感覚があると思いますが、僕には下げる方は合わないなと結論に達して最初に行ってみた3度アップさせる方に決定しました。これで前に負荷が掛か狩るのも解消しました。

このSelle SMP gliderはぴったりなセッティングになっているときにはピタっと決められた位置におしりを導いてくれるのがすごく気持ち良いです。背骨から上は自然とアーチをかきます。この姿勢は前章でも書きましたが、腰を中心に体幹で上半身を支えているようです。これまでは、坐骨自体が前傾していたので上半身を支えきれず、腕で支えることになってました。

悪い時のイメージとしては腕はハンドルから突張ていて、肩から腰までの間、背骨は反っている(お腹が突き出る)状態です。ロングライドなどのときに肩がこったり、小指がしびれたりしたのも、腕が上半身を支えていたためです。ところがこのサドルにしたことで、坐骨が立ち、背骨がアーチ状になり上半身も腰(体幹)が支えるので嘘みたいに腕に体重が掛からないんです!ハンドル操作がすごく楽!

腕で上半身を支えていた以前のサドルでは、ハンドルも上から押さえるように握っていたのがこのサドルではブラケットに手を添えているような軽い感じになりました。サドル一つでこんなにも変わるんですね!!!驚きました。

それから足の運びが断然違う印象です。サドルの正しい位置に坐骨があるので、太股の付け根は障害物のない位置にあり結果として足の運びがいいんです。前立腺にも負担がかからないようです。

今回のテストライドでこのセッティングで60キロ程度なら問題ないこともわかりました。今後100キロ前後ではどうなのか、さらにもっと調整した方がいいかもですしもっと見守っていかなくてはと思っています。個人的には数ミリの世界!というのはあまり感じていないですが、左膝の痛みが基準なら今の状態がちょうどかな・・・と思います。

  • この記事を書いた人

Q太郎

こんにちは。京都在住のQ太郎です。中学生の時にお下がりのロードバイクをフレームにまでバラバラにして全塗装したり新たにパーツを買い替えてお気に入りの一台に仕立てたのが最初のカスタムでした。その後MTBやミニベロなどあらゆる自転車を購入してはカスタムをして・・・を繰り返してきました。近年は学生時代に購入したクロモリMTBをカスタムして現在進行形で楽しんでいます。

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