Vigore_クロモリロードバイク

Vigore R2を試乗して思ったこと

2010年12月11日

前回の記事でVigoreのアルミフレームのバイク「Vigore R2」に試乗しました。
僭越ながら試乗後に自転車のフレームについてビゴーレの大将と話をしました。
僕には工学的な知識がないので理解不足の可能性があるので
あくまで、興味本位程度に読んでください。
今回試乗したViogre R2のダウンチューブはアルミのレーサーとしてはパイプ径が細いですよね。
パイプ自体はダブルパデットを使っているとの事でした。
従来より径が細くなっているということは剛性は少なくなっているはずです。
しかし、それを補うため?に断面形状は角ですし、
ダブルパデットなのでしょうし、しなやかさと剛性の両立を狙ったものということでしょうか。
ダウンチューブの太さがあまり目立たないのはシルエット的にいいと思います。
それからヘッドチューブはクロモリよりも太いですね。
ヘッドチューブは力のかかる場所なんだそうでMTBなどの場合はクラックが入ってしまうほど。
そんな剛性を上げたいヘッド部分に使用する部品はインテグラルヘッドなんです。
そうい意味でもクロモリよりは硬派なバイクと言えるでしょう。
また、リアのカーボンシートステイはイタリア製(デダチャイ)の外品です。
フロントはビゴーレ設計のフォークだそうです。
リアのシートステイがバイクにどの程度の影響を与えるのか僕は知りませんが、
美しいラインのステイですよ。
また、特筆すべきはアルミのフレームなのに、溶接跡が美しい。
パラゴン(29er MTB)などは、溶接部分が盛り土のようになっています。
クロモリ同様、溶接部分の処理については美しさを兼ね備えていますね。
量産メーカーとは違う部分ですね。
ビゴーレの大将との話で一番印象に残っているのは、
それぞれフレーム箇所によって必要な剛性が違いますし、
素材によっても性質がそれぞれ違うんですね。
同じアルミでも粘りのあるもの強度の高いもの・・・。
だから、自転車のシルエット(フレームのジオメトリー)は
その材質があってはじめて実現するんだそうです。
つまり、高級バイクと同じジオメトリーで材質を落としたバイクは
設計された初期の性能は出ないということなんですね。
材質を落としたなら、その材質にあったジオメトリーが存在するはずということなんですね。
現在は自転車ブームで姿は高級バイクと同じで材質を落とした廉価版バイクが多いそうです。
しかも昨今の鉄鋼の価格上昇から材質を落としたバイクもあるようです。
僕自身にはそれを見抜ける眼力はありませんから、どうしようもありませんが。
自転車ブームが去って落ち着きを取り戻せば
そのような車種はなくなるでしょうが、そんなバイクを掴まされないように
購入時は注意していかないければいけませんね。

  • この記事を書いた人

Q太郎

こんにちは。京都在住のQ太郎です。中学生の時にお下がりのロードバイクをフレームにまでバラバラにして全塗装したり新たにパーツを買い替えてお気に入りの一台に仕立てたのが最初のカスタムでした。その後MTBやミニベロなどあらゆる自転車を購入してはカスタムをして・・・を繰り返してきました。近年は学生時代に購入したクロモリMTBをカスタムして現在進行形で楽しんでいます。

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